日本公認会計士協会北陸会
会長 増田 仁視
日本公認会計士協会北陸会
会長 増田 仁視
北陸会会長の増田仁視です。一言ご挨拶を申し上げます。
昨今の我々業界を取り巻く環境は世の中の激しい変化にさらされています。このようななか今年協会のロゴマークのデザインが一新されました。「信頼の力を未来へ」というタグラインとともに小文字のjicpaのロゴマークとなっています。同時に発表したSDGs宣言では
「信頼を紡ぎ未来を拓く」をうたっています。変化が速く予測できない不確実な時代において必要とされるものは「信頼」です。これまで独立した立場で情報の信頼性確保を主な業務としてきた私たち公認会計士の果たす役割はこれまで以上に大きくなったといえます。
このような中、具体的には3つの目標を立てて会務に臨みたいと思います。
監査業務は我々公認会計士の職業の基盤でありこの業務についての社会の信頼が得られなければ我々の業務が成り立たない重要な業務です。今回、行われた公認会計士法の改正において上場会社監査事務所登録制度が公認会計士法の制度となる等法的にも監査制度の充実が図られました。
毎年かなりの数の上場会社が大手監査法人から中小監査事務所に監査契約を変更しており中小監査法人の組織化およびその支援が重要と思います。
北陸会としてできることは限られていますが本部とも連携して会員の監査業務および中小監査事務所等に対する支援を充実させ監査の信頼性を確保していきたいと思います。
北陸会の会員は監査法人に所属している会員、独立して事務所を構える会員、どこかの組織に加入している組織内会計士と様々です。それぞれに北陸会として支援をしていかねばなりません。
社会福祉法人、医療法人、学校法人など非営利活動法人の分野ではすでに公認会計士監査の一部は導入されていますが対象法人の拡大など必要性が高まっているなか情報の提供、研修等会員への支援をしていきます。
各県と中核都市以上の市に実施されている包括外部監査(北陸3県で6件)は幸いなことにすべて北陸会の会員が受託しています。包括外部監査人どうしの意見交換の場を設けるなどして業務の支援を行っていきます。
各種公的委員会の委員等へ会員の推薦依頼が増加しています。積極的に推薦していきますので会員の皆様のご協力をよろしくお願いします。
中小企業への支援として事業承継、組織再編などが注目されているなか情報の提供、研修等、会員への支援をしていきます。
組織内会計士及び社外役員並びに女性会計士のネットワークはさらに強化していきます。継続的専門研修(CPE)の100%履修を目指します。
我々公認会計士の業務への社会の理解は充分とはいえません。学習指導要領の改訂により中学校と高等学校の授業で「会計情報の活用」が取り上げられた
ことから協会本部では教師用と生徒用の教材を作成するなど学校教育支援に取り組んでいます。北陸会としても講師の派遣など必要があれば積極的に対応してまいります。
2005年に始めた「ハロー会計」はこれまで全国で約600回の講義を実施し4万人を越える方々に参加をいただくことができました、引き続き北陸会としても毎年実施していきます。
高校、大学への広報活動ついては財務局と連携しての公認会計士の職業紹介授業を実施していきます。
上記のような広報活動を継続することにより社会の公認会計士に対する認知度を高めていきます。
以上のような活動を通じて、個々人の資質を高め社会に貢献する公認会計士の育成に努めたいと思います。